嫁イドの「3D 360度 スクリーンショット」の作り方と視聴方法
皆さんは、VRハードは高くて持っていないけど、一度はそこに実在するかのような嫁イドを見てみたいと思ったことはないでしょうか? VR環境の魅力は、何よりもそれまでモニターの中にしかいなかった嫁イドたちが、本当にその場にいるかのように感じられる実在感です。
まだまだ、VRハードの値段が高くて、簡単に手が届かないという方も多いと思います。そこで、今回はModを利用することで、簡易的に3D立体視を実現することで、カスタムオーダーメイド3D2、カスタムメイド3D2のどちらでも、嫁イドたちをこれまでよりもずっと近くに感じられるようにする方法をご紹介します。ハードもOculus Goといったもの以外に、Google Cardboard + スマホでも見ることができるので、お安く実現できます。
きっと、自分の嫁イドを立体視で見ることができたときには、今までにない感動を得られると思います。
<作成準備~使うもの>
■ソフトウェア環境
>COM3D2、CM3D2共通
Modプラグインを動作させるために、Sybarisを導入してください。
Sybarisの導入方法については以下の改造ページが詳しいです。
そのうえで、下記のプラグインを導入してください
・パノラマ撮影プラグイン(はてなさん作)(COM3D2、CM3D2共通)
CM3D2用ですが、COM3D2でも動作します。
360度スクリーンショットを作成するために使います。
・SceneCapture.Plugin
数値入力で正確に視差のあるカメラ座標を指定するために使います。
COM3D2用
・COM3D2.SceneCapture.Plugin Version 0.3.1.1 (v0.3.1.0改変版v3).7z(しきしまさんによるCOM3D2用改良版)
CM3D2用
・CM3D2.SceneCapture.Plugin v0.3.1.0
・複数メイド撮影プラグイン(COM3D2、CM3D2共通)
撮影前に、ポーズを整えたりするため以外に、待機モーションと顔の向きを固定するために必要です。
・複数メイド撮影プラグイン ver22.1(2018年6月時点での最新)
・レタッチソフト
Photoshopを使って説明しますが、単純な作業なのでGIMPSなどでも同じことは可能だと思います。
■視聴用環境
・ブラウザ機能をもつVRヘッドセット
・Google Cardboard(ダンボールのやつ)+対応スマートフォン
(Oculus RiftやHTC VIVEでもブラウザ経由で表示できるのではと思うのですが、まだ試していません)
・画像を表示するURL(後述)
特に特定のソフトは必須ではありませんが、視聴には画像をWebにアップして画像のURLを得ることが必要です。
Twitterに画像をアップロードしても、視聴用に整えることは可能です。
ただ、画像がアップ時にTwitterにより自動圧縮されてしまうので、どこかのサイトなりを持って非圧縮の状態のURLを獲得するのが望ましいです。
<作成手順>
以下の作業は、COM3D2を基準に説明します。作り方はCM3D2でもほぼ同じです。
(1)まず、複数メイド撮影プラグインを呼び出し、撮影するポーズを決めます。
ボーンなどを動作させて、待機モーションをまず止めてください。
同様に顔の向きも止めて構図が変化しても、顔の向きが変化しないようにしてください。
最後に、ボーン表示を消す事を忘れないように。
(2)パノラマ撮影プラグインを呼び出し、撮影する設定を決めていきます。
360度スクショを的確に表示するためには、画面比率が縦1:横2の比率になっているこ
とが推奨されるため、出力画像サイズは最終的にx:4000 y:2000になるように設定します。
また、天頂から床面まですべての範囲の画像を作成するために、縦範囲 上:90 下:90に設定します。
分割数は最初は x:20 y:20と設定します。数値を少なめに設定しておくのは、プレビュー表示の計算量を少なく済ませるためです。この時点では、x:4000 y:1980で問題ありません。
ここまで設定してから、プレビュー表示をオンにします。左下にプレビュー表示が表示されるはずです。
(3)表示される画像を的確に表示するために、プレビュー表示をしながら、撮影する構図を大雑把に決めていきます。
心持ち小さいぐらいのところが適正なサイズのようです。キャラクターにめり込んでないかプレビューを見ながら確認してください。あまり近いと、表示がなくなったり、視差が強すぎてあまりきれいに表示されない事が起きるので画面の上下をある程度余らすぐらいの感じが適当そうです。
(4)正確な撮影位置を決めるために、SceneCapture.Pluginを呼び出します。
このプラグインで使うのは、「環境設定」のカメラです。カメラの「詳細設定」を押し、カメラを細かく調整できるようにします。
カメラのZは0、カメラ回転Yは0になっていることが望ましいです。純粋にXを平行移動させるだけなので、正確な視差を反映しやすいためです。
(5)Xの数値を決めて、最終的な構図を確定します。
今回は0.04を最初の起点とすることにします。人間の左右の目の距離(瞳孔間距離)は人により個人差があるのですが、だいたい60mm前後であれば正常に見えることが多いため、0.06をプラス、もしくはマイナスするという形で撮影をすることにします。
今回は0.04とそれに0.06をプラスした0.1の2枚を撮影することで、視差のある360画像を作ることにします。
(6)パノラマ撮影プラグインの「プレビュー表示」をオフにします。
これから計算量が増えるために、表示が大きく重くなるためです。その後、分割数をx:2000に設定します。分割が多いほど、詳細な絵が作成されますが、当然計算量も増えていきます。経験的に2000前後がいいのではないかと思っています。出力画像サイズは最終的にx:4000 y:2000になっているはずです。
分割数を増加させるのは、必ず「プレビュー表示」をオフにしてからにしないと、計算量が爆発してPCがまったく反応しなくなるので、注意してください。
(7)SceneCapture.PluginのカメラのXを0.04の位置を基準にします。
設定終了後「撮影」ボタンを押してください。
シーンにもよりますが、計算時間はそれなりにかかります。水面Modなどを入れると劇的に計算時間が伸びます。計算中は、COM3D2は操作不可能になります。
計算終了後、ScreenShotのPanoramaフォルダに360動画が作成されているはずです。これは左目に相当するスクショです。
(8)計算終了後、SceneCapture.PluginのXを0.1(0.04+視差分の0.06)に設定します。
同様に「撮影」ボタンを押します。
これは右目に対応したスクショです。作成が無事に終われば、左右の目に対応した画像ができたことになります。
(9)次にレタッチソフト(この場合はPhotoshop)を立ち上げます。
そして、360度画像の一枚をまず開きます。このときに重要なのが、右目に対応する画像を最初に開くことです。今回は0.1で撮影したファイルが、右目に当たります。
(10)レタッチソフトで開いたあとに、カンバンサイズを変更します。
幅4000、高さ4000で下側があいた状態になるように設定します。
(11)今度は下半分のあいた部分にもう一枚の視野の違う画像を貼り付けます。
(12)このデータを1枚の画像として出力します。これで完成です。
注意点として
・表示したいものをカメラの正面に捉えるようにしましょう。
360度画像ができるものの、60mmほどずらして擬似的にステレオ画像を作っている方法なので、出来上がる画像は実はきちんとした3D画像ではありません。カメラから前方90度ぐらいまでは、きちんと立体視ができる映像になるのですが、120度を超えたあたりから立体感は失われてきます。
特に後ろ側は、左右の目が逆に表示されているため、きちんとしたステレオ画像としては表示されません。
・左右どっちだったのかはよく間違えます。Xがプラスする前のものが左目、プラスしたあとが右目です。表示してみて、きれいに見えないというときは、反対になっていることがあるので、もとのスクショの上下の配置順序を変えてみてください。
・パノラマ撮影プラグインでは、複数メイド撮影プラグインのエフェクトや、SceneCapture.Pluginのエフェクト設定がまったく機能しません。ライトで演出をするのが基本になります。
・パノラマ撮影プラグインをCOM3D2で撮影した場合、若干の白いノイズが出ることがあります。もともとCM3D2用のものを無理やり動かしているだけなので、何らかの不具合が含まれているようです。CM3D2で撮影した場合には、この問題は起きません。
・CM3D2の場合、パノラマ撮影プラグインでは、x:4000 y:2000に設定することができず、同じ条件でもx:4000 y:2010となってしまうようです。レタッチソフトでの合成時に、カンバンサイズを幅4000、高さ4020で作成し、画像解像度でサイズを幅4000、高さ4000に変更してください。高さが若干縮まっても表示にはほぼ影響ありません。
<視聴手順>
いよいよ視聴です。
Oculus Goの場合は、これをUSBケーブルで接続して、Oculus Goローカルの画像として転送すれば「ギャラリー」から見ることができます。ただし2018年6月時点では簡単に他のユーザーと360 VRスクショを共有する仕組みはありません。(動画ならYouTubeにアップすることでできるようなのですが)
他のユーザーに画像を見てもらうための簡単な方法は、OE Wakuさん( @wakufactory )のVR360 VIEWERを使う方法です。この方法はWebVRを使っているため、Oculus Goでも使用できますし、Google Cardboardといったスマートフォンを使った簡易VRデバイス環境でも360 VRスクショを表示することができます。
以下、VR360 VIEWERで視聴できる環境を整える方法を説明します。
(1)VR360 VIEWERを利用するためには画像のURLが必要なため、インターネット上のどこかに画像をアップロードする必要があります。
この例では、Twitterにアップロードすることにします。
(2)ほしいのはアップした画像のURL情報なので、右クリックで「画像のURLをコピー」を選択します。
今回の例で獲得したURLは下記になります。
https://pbs.twimg.com/media/DgbhC86U0AAKzf5.jpg
(3)VR360 VIEWERで見ることができるURLに加工してやります。
VR360 VIEWERのための基本的なURLは以下です。
https://wakufactory.github.io/vr360/v360.html?〇〇〇〇&1
この○○○○の部分に、画像のURLを入れてやります。
https://wakufactory.github.io/vr360/v360.html?https://pbs.twimg.com/media/DgbhC86U0AAKzf5.jpg&1
これで、VR360 VIEWERで表示するためのURLを作成できました。
(4)このURLをどこかにポストしてください。
例として、Twitterにポストしました。
(5)リンク先のURLをクリックして、以下のように右下にVRボタンが表示された状態になれば成功です。
この状態でも、グリグリ動かせます。
(6)それでは実際に視聴してみましょう。
Oculus Goの場合は、このURLをブラウザで開いて、VRボタンを選択だけで、3D360スクショが正しく表示されます。
Google Cardboard+スマートフォン(今回の場合はiPhone Xで実施)の場合は、まずはスマホでURLを開いてやります。縦向きになります。
専用ブラウザ(この場合はSafari)で開いて、スマホを横向きに持ちます。
以下のように表示されれば正しい状態です。その状態でGoogle Cardboardに挟み込んでやれば、3D360スクショを体験することができます。
注意点として
・Twitterに画像をアップした場合には、画質がめっちゃ落ちます。4000X4000が、2048X2048にまで縮小され、さらに圧縮がかかるので、モヤッとした画質になり、立体感も弱まります。感覚的にクオリティは5割減ぐらいの感覚です。なので、やっぱりオリジナル画質でなんとか表示させるのが望ましいところです。
そのため、このサイトのように外部のブログなりのサービスを使って(無料のもので大丈夫)、画像をアップして、そこに画像を上げると画質は格段に上がって見えます。
最終的な非圧縮状態での出力は下記です。クリックでみることができます。
作る手順は、ちょっと手間なのですが、実装的にはきっとそれほど難しくない気もするので、そのうち公式の機能に搭載されるといいなあ…。
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